遙か3 雑感(後編)

 
*有川 将臣* ――天の青龍
 はぐれ八葉・将臣(笑)を落とすときがやってきました。
 まあ、彼の正体は、一周目でバレていたんですが、やはり驚きましたね。なかなかドラマティックな展開になりそうで楽しみにしていたんですが、やはり良かったですねえ。互いに好き合ってるんだけど、仲間を裏切れない。その葛藤が良かったです。
 というか、将臣、あなた今まで気付いてなかったの!?
 それが最大の驚き。とっくに知ってるものだと思ってたんですが。そういえば、熊野で一緒になったとき、弁慶に「義経の家来だった、あの弁慶か?」と尋ねるイベントがあったなあ。私、あれは弁慶が「嫌ですねえ。この僕があんな未熟者に従うはずがないでしょう。僕の目的のために利用しているだけですよ、ふふ」と言いたいんだと思ってましたが、将臣が弁慶たちが源氏方だと知らなかったのなら、あの会話の意味も分かるなあ。って、もしかして気付くの遅いですか?(^^;。  けど、将臣と対等に剣で打ち合うヒロインに、「ここまで強くなっていたのか」と、感心するより先に焦りました(^^;。どこまで強くなるのやら。まあ、この時点で、レベルはすべて最高まで上げてましたが。
 しかし、将臣って学校の勉強なんか嫌いそうなのに、歴史に詳しい感じですね。三草山の戦いなんて、歴史好きな人でもなけりゃ、詳細まで覚えてないよ。これはアレかな。夢をわたって、現実世界(?)から歴史の教科書を取ってきたんじゃなかろうか。だとしたら、悪夢見て苦しんでる譲より、よほどいい能力を受け継いでるな、彼は。
 ED間際では、茶吉尼天に驚き。ていうか、今までのEDは、これを放置したまんまだったんだと思うと、さっぱりハッピーEDに思えないぞ(^^;。
 けど、なあ。清盛との決着は譲ロードのときのほうがよほど良かったなあ。清盛が消える寸前に「まさ…お……」と言ったときには、じんとくるものがあったから、将臣ルートはもっと盛り上がるかと思ったのに…、見せ場なし(−−;。
 それはさておき、ボスとの決戦も終わり、いきなりスタッフロールが流れ出したときは、「およよ、これから先はどうなるんだ」と思ったけど、その後が長かったですね。けど、九郎が頼朝に落ちた平家を許すよう意見してるシーンには、また驚いた。頼朝さん、あんた、なにを何事もなかったような顔してんのよ。政子さんがあれだけの大暴挙をやらかしたというのに、なかったことにするんですかい。
 それとも、これが大団円EDとやらにつながるんですかね。ってことは、ラスボスは頼朝&政子? だといいなあ。一周目に見たときから、この二人はぶちのめしたいと思ってたのよ(笑)。
 しかしなあ、黒龍さん。ヒロインに祝福したり、京を見守るのは結構だけど、てめえの神子はどうしたんだ(怒)。私の朔を弄んだ挙句、ぼろぼろにしたくせにっ(語弊あり)。
 さて、最後に一言。
 どこまで南に向かったんだ、あんたらは(^^;。ハイビスカスが咲いてるよ〜。ハワイに新婚旅行に来たばかっぷるのようだ…。


*白龍* ――龍神
 かなり無体な感じで京につれてこられた上、一方的な言い分にむかっ腹が立つものの、あの可愛い顔と声で話しかけられると、つい「うんうん、いいよお。仕方ないよね、力と一緒におつむの中身も落としてきちゃったんだよねv」と寛大な気分になります(笑)。でも、最初から成長後の姿で来られてたら、むかっ腹度5割増しだったはず。子どもは偉大なり。
 白龍は、本当はもっと早くに落とすつもりだったのですが、八葉との絆を全員星5つ以上にしないといけないと知り、こんな後になってしまいました。やれやれ四神め。
 その後、四神を完全に取り戻した後、神子が不調になった時に、頼朝や政子から突っつかれて、うだうだ言い出したり、不毛な追いかけっこをさせられたときは、「てめえ、図体がでかくなっても、おつむが弱いのは相変わらずか!」とつい凶暴な感情が芽生えてしまいました(笑)。まあ、でもあの時のスチルは良かったのでいいか。
 神子選定の儀が終わり、梶原邸に戻った後に景時がこそこそとやってきた時には、てっきり怒り心頭の政子さまから暗殺でも命じられてきたのかと思いました(笑)。そしたら、白龍と神子の関係を心配して来てくれたのね〜。朔が黒龍を失った後、苦しみ続けているのを見ていたから、言わずにいられなかったんだろうなあ。いい奴だ、景時。私の中で景時への親密度が星2つアップしました。
 そして、屋島で白龍に願うのは、「怨霊を消して」ではなく「怨霊と戦わせて」。この手でぶちのめしてこそ、すっきりするというものよ。
 最終章では、彦島で清盛と決着です。このとき、清盛の持つ黒龍の逆鱗に朔が反応します。今まで、他キャラルートだと、さっぱり反応してくれないんで不満だった(というか、不自然だった)ので、ちょっとすっきり。
 そして、EDその1。ちっちゃい白龍が帰ってきた!
 まあ、姉弟みたいな感じですがね。大丈夫なんだろうか、あんなの連れてきて……。下手すれば、誘拐と間違われそうだ。
 そして、4章を上書きし、EDその2。…これを、現代に連れ帰るのはまずいんじゃないかなあ。小さいほうとは別の意味で。神子しか目に入ってないから、絶対に何かやらかすぞー。まあ、あの生活力のなさそうな白龍と異世界にとどまるのも、不安がありますが(^^;。

 白龍ルートはあっさりしてましたが、2パターンあるのを考えたら、ボリューム的には他と同じくらいなんだろうね。協力技なんかも2パターンあるし。お得感がありますな。しかし、昇炎羅獄を使うときの、白龍(小)の「全部燃えるよ」というセリフはなんだか怖いな(^^;。

*源九郎義経 ――地の青龍*
 未熟者だなあ、という印象。
 随所で見せる抜けっぷりが、相変わらず地の青龍は頭が弱―――げほごほげほっ。でも、それが馬鹿じゃなくて未熟に見えます。将来性を感じるというか。やはり、今までの地の青龍とは趣を異にしますな。
 しかし、戦闘中に声を聞くと、「天真!」と呼びかけたくなります(笑)。
 けど、なあ。なんで、あなた将臣が出てくるたびに、そんな嬉しそうなのさ(^^;。とことん弟属性だな〜。譲っちとは別の意味で。
 話は変わりますが、この時点で達成しました。敦盛くんと他の人の絆MAXです!
 ……意味のないこととは分かってますが(^^;。皆に愛される敦盛くんでいてほしかったんですもの。あと、戦闘レベルは、束縛耐性を残して、他は全て最高値まで上げました。あとは、荼吉尼天から束縛を受ければ、レベル5まで上げられます。
 ちなみに、「花断ち」は望美がレベル5で、九郎とリズ先生は意図的にレベル4で止めてます。なんとなく、望美と並ばれるのが嫌で。望美には、天下無双の強さでいてほしいんだもの(笑)。
 で、話は九郎が後白河法皇から官位をもらえるかもしれないというところまで進むのですが…、なんだか九郎が哀れで泣けてきました。「俺と兄上の絆をそんなものだと思っているのか!?」って…、頼朝さんは、君を処罰する機会を虎視眈々と狙っているというのに。それ以前に、あれだけ崇敬しているリズ先生が、九郎に剣を教えたのも、源氏についたのも、望美のためだけだったと言ったときにも泣けましたが。まあ、九郎は味方になった人には、とことん懐が広いんですよねえ。
 しかし、なんかこう、九郎とのイベントは青い春まっさかりで甘酸っぱいですな。が、望美ちゃん情けないぞ! 恋愛に動揺して戦に身が入らないなんて! 「ええい、この鬱憤を敵にぶつけてやるわあ〜」くらいの意気を見せてくれ!(笑)
 そして、ボス政子さまを乗り越えて二人は現代へ。しかし、気になるのは、「九郎さん、現代に来て、あの不可思議な髪は切ったんでしょうか?」ってことかなあ。

*武蔵坊弁慶 ――地の朱雀*
 さてさて、巷で黒い黒いと噂されている弁慶殿ですが、私も楽しみにしておりました。まあ黒いと言っても、ネオロマ的な黒さだろうと思ってはいたんですが。
 ちなみに、わたくし、彼が水属性の敵に向かった時に、「ふふっ、水属性の敵だと、僕、有利なんです」と言う得意げな口調が、可愛くて好きです。  しかし、最近のコーエー作品が12歳以上対象なのも分かりますねえ。ある程度大人になってないと、理解できないストーリーが増えているので。ドラマティックな展開が増えて、成人神子としては嬉しい限りです。
 さて、何やら罪を背負っているとか言う弁慶さん。そして、話が進み(はしょり過ぎ)衝撃の展開。弁慶裏切り。九郎が哀れ…(^^;。それにしても、ヒロインって都合よく弱くなるなあ。ヒロインのほうが弁慶より攻撃力も耐久力も霊力も高いんだから、大人しく人質になってないで一発かましてやれ!(笑)
 そして、話は飛んで清盛との対決になるわけですが、しかしまあ、弁慶さん、とんでもないことしてるなあ。なんか、「死んでも神龍が生き返らせてくれるから大丈夫(by 某DB)」という発想と変わらないような。朔に知られたら敵討ちされても文句は言えんぞ。まあ、そもそも弁慶の行為がなかったら、朔と黒龍は出会ってなかったかもしれないですけどね。
 その後、ピンチに陥ったところに皆の救援。ああ…、つくづく九郎はいい奴だな。「借りを返しにきた」とは。なんかこう、私だけかもしれませんが、目当ての人のルートに入っているときに、その人よりも他の人に好感を持ってしまうのは何故だろう。ヒノエルートで惟盛を好きになったり、白龍ルートで景時によろめいたり、弁慶ルートで九郎に目移りしたり(笑)。
 さて、ED。京に残って欲しいという彼に対し、「私も一緒にいたい」を選びましたが、断っても、弁慶なら何か策をめぐらせてヒロインを帰さないようにしそうだ(^^;。まあ、仲良く京の復興のために尽くしてください。

*景時 ――地の白虎*
 結構、気に入っているキャラなんですが、攻略最後になってしまいました(^^;。それもこれも、1章で惟盛を倒しに行ったら、攻略不可になっちゃうからですよ〜(弁慶も同じ)。敦盛のために勾玉は必需品なのに。
 そういえば、先日遙か2の雑文(濃い絵巻劇場)を読み返していたら、「地の白虎は次々回作くらいでヘソ出し〜」とか書いてたんですが、本当にそうなりましたね(^^;。しかも、次々回と言わず、次回作で。
 さて、景時は明るく軽く振舞ってますが、内には色々と抱えてますね。なんか、切ないですね〜。悩みが生々しくて、胸につきつき来ます。
 生田の戦いはぼろぼろですが、馬で助けに来た景時はかっこよく見えましたね。帰ってから褒め倒し。景時は褒めて伸ばそう!
 ところで、景時は妹持ちですが、彼と朔の兄妹関係は普通だよね〜。天真と蘭や、勝真と千歳のように、ここまで執着するなんて妖しい、なんて想像が湧き上がったりしない(笑)。
 さてさて、続いては屋島の戦い。ブラコン九郎が、頼朝から景時だけにプライベート(と思っている)な手紙がきたり、軍情報が景時だけに知らせていたりという事態が重なって、「兄上は、俺より景時のほうがいいんだ〜」とすっかり拗ねっ子状態になり、景時と喧嘩しだします。その後、誤解がとけたときに、景時が一言。「よくそんな勘違いしたね」。素直すぎて笑えました。つーか、九郎よ…。とことん弟属性だね、あなたも。今回の青龍は、前二作と天地ひっくり返ってますね。
 しかし、志度浦に残った景時さん。一体、誰に話しかけてるんですか?
 そして、運命をやり直して迎えた志度浦決戦。今度は、弁慶の「話は聞かせてもらいましたよ」に笑いました。どこかの刑事モノのようだ。
 そして、明かされる景時さんの書状の内容(半分だけ)。いつもはハッピーEDまっしぐらの私ですが、なんか今回は景時と一緒に逃げてみたくなって、二人で逃亡EDを迎えてみました。これはこれでいいような気もするな。でも、景時さん。逃亡中に、その派手なヘソ出しルックはやめようよ(笑)。
 とりあえず、逃亡EDもセーブして八章をやり直し。実は、暗殺の対象は望美ちゃんだった! そして、ムービー。朔が出てきて嬉しかったv。
 その後、覚悟を決めた景時が、頼朝に駆け引きを持ちかけ、なんとか成功。いや〜、やっぱり景時好きかも。よくやり遂げた!  そして、EDスチルは、やっぱりお洗濯でした。望美ちゃんが、一瞬永泉に見えましたよ(^^;。

*大団円エンディング*
 五章・福原の戦いからやり直しです。今度は、みんなに協力してもらって、本当の和議に向けて動き出します。けど、望美ちゃん。福原の和議が計略ってことは、とっくに分かってたのに、何故、今までこういう選択をしなかったんだ? そうしたら、恋愛EDが見られないから? そりゃ、ご親切にどうも(笑)。
 八方手を尽くして、和議を成功へ導いていく朔と白龍と八葉、そして望美。政子様には、「可愛い顔して怖い子」と言われましたが、その言葉、そっくりそのままお返しします。
 けど、清盛が和議の場に出てきたことに、皆、疑問はなかったんですかね? 怨霊の上に、あの姿…。実質的な棟梁は彼にしても、清盛が死んだ時点で、新しい棟梁がいるはずでは。
 それはさておき、和議の場で暴走し始める清盛と荼吉尼天。そして、現代に向かった荼吉尼天を追って、なんと全員で時空を越えて現代に向かいます。学校に着き、みんなはあの格好のまま、荼吉尼天を追って、鎌倉の街を駆けていきます。よく職務質問で足止めされなかったな(笑)。まあ、手をつなぐ望美と朔が嬉しいからいいやv。
 さあ、荼吉尼天との対決。この荼吉尼天は束縛5を使うので、敦盛に束縛耐性Lv.5を覚えて欲しかったのに、束縛を使ってくれないままに勝ってしまいました。くっそう。
 そして、二つの世界は平和に。なんか、盛り上がり的にはイマイチでしたが、全員現代へ連れてくるという大胆さと、ネタとしての面白さは素晴らしいので、まあよしとしましょう。しかし、今回はコンプリのおまけはないんですかね〜、寂しいなあ。

 というわけで、プレイ雑感でございました。後編のほうがやたら長いですが、前編はプレイ後思い出して書いたけど、後半はプレイしながら書いたからですね(^△^。

 

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