遙か3 雑感(おまけB)

 各キャライベント中でのアナザーエンドのプレイ日記です。

*敦盛* ――浄化を願うあっちゃん――
 京に戻ってくる前の選択肢で「敦盛さんを守ろうと思ったのに(相変わらず、敦盛相手だと漢前神子だ)」を選択したので、目が覚めてすぐ敦盛くんが来てくれました。
 「―――神子、朝だ」
 きゃーvv。これ着ボイスにならないかしら。アラームに設定するのに。絶対起きられそうもない低い声だけど(笑)。
 さて、敦盛とのアナザーエンドは、どうやらふたつみたいですね。敦盛八章と終章です。

 ・その1
 知盛から、平家の歪みの発端となる、最初に生み出された怨霊が敦盛だった、という事実を聞かされます。怨霊として蘇った敦盛の破壊力を見て、劣勢をはね返すのに使えると思ったんでしょう。それ以前にも、自然発生した怨霊を利用するくらいはしてたみたいだし。それ以降、清盛公はせっせと怨霊作りに励んでいるようです。
 しかし、平家って歪んでるけど、結束固くていいなあ。どういう意味であれ、身内を大切にしてるもんね。どこかのお髭の将軍と違って。
 話を戻しましょう。知盛からその事実を聞かされた敦盛は打ちのめされます。発端が自分だったこと、そのために望美を戦いに巻き込んだこと、誰も傷つけたくないのにいつ獣になって人を襲うかもしれないこと、それらが一気にのしかかってきたのか、「私はかつてすべての怨霊に安らぎを与えたいと言った。だが、本当は私自身が浄化されたかったんだ」と涙をこぼします。その苦しみをみかねた望美は、「そんなに苦しいなら封印してあげる」と言います。もう十分苦しんだんだから、もう楽になっていい。戦いは私がなんとかするから、あなたはもう眠っていいんだよ。
 そして、敦盛は望美のあたたかい封印の光に包まれて浄化されていきます。―――完。

 ・その2
 清盛との最終決戦。清盛から勾玉を奪われた敦盛は正気を失い、望美を手にかけようとします。そこで「敦盛さんの苦しみを長引かせてはいけない」を選ぶと、敦盛との戦闘に入ります。
 敦盛を倒した望美は茫然自失の状態ながらも、清盛を封印しようとします。それに黒龍の逆鱗を使って対抗しようとする清盛。そこへ敦盛の霊魂が加勢に! 清盛の力を抑えてくれます。そして、敦盛と望美の協力で清盛を無事封印、続いて、平家の作り出した最初の怨霊にして、最後に残った怨霊・敦盛を封印して源平争乱は終わりになります。このときの敦盛の「すまない。いや…、ありがとう」というセリフは泣けるね。
 敦盛を失い愕然としている望美のもとに残されたのは、敦盛が愛用していた青葉の笛だけ。その笛を抱くと、今でもあの人の笛の音が聞こえてくる――― 完。という感じでした。
 悲恋だけど、納得できる終わり方かもなと思います。すべては龍脈に還り、敦盛の命も巡り始めたわけだし。これで、この後、朔ルートでの黒龍のように、敦盛も新たに生じてくれると嬉しいんですけど〜。望美と一緒に買った土鈴を握り締めて生まれてきたりするんですよ。でも、赤ん坊に手を出すわけには(^^;。ああ、もう、白龍、なんとかしてください。

*朔* ――想いを凍らせる――
 朔のアナザーエンドはみっつです。七章でふたつ、終章でひとつ。

 ・その1
 黒龍への想いを抑えきれなくなり、朔は戦列から離れ、行方をくらませます。しばらくして、皆のもとに、大原の尼寺にいるという手紙がきます。今の自分では足手まといになるから、ここで黒龍の菩提を弔いたい…。
 屋島へ平家と決着をつけにいくか、朔を迎えに行くか。心を決められない望美のところへ、景時がやってきます。「よければ、朔に会いにいってほしい」と言われ、そこで、「そんな勇気ない」を選ぶとアナザーエンドです。
 朔と会って、また傷つけてしまったら…。そう思うと会いに行けない。その内に月日は流れ、源平争乱が終わった年の春、ようやく朔に会いに行く勇気を出す望美。大原はすっかり春めいていますが、朔の心はいまだ寒い冬に覆われたまま。
 朔は、会いに来た望美に、「黒龍を忘れることなどできないと分かった。これからはあの人のことだけを偲びながら生きていく」と自分の決意を告げます。過去だけを見つめ、尼僧として生きる決意を固めた朔に、望美は何も言えず、また再び会いに行く勇気も持てず、それが二人の最後の面会となるのだった。―――完。
 え〜い、そんなに黒龍が好きかあ!! 黒龍め、もうすぐ死ぬくせに朔に手を出して、さっさと消えおって。神様のくせに煩悩ありすぎだあ〜〜!!

 ・その2
 景時に頼まれ、大原の尼寺へ朔に会いにいきます。朔は黒龍を思いながら、尼寺で心静かに暮らしています。「そうすると、森羅万象に黒龍を感じるから、満ち足りている」と言う朔に、望美は「朔が満足しているというなら、私は何も言えない」と説得を諦めます。
 そして、大原を後にした望美は、二度と朔に会いに行く勇気を持てず、それが二人の最後の面会になるのだった。―――完。
 え〜い、そんなに黒龍が―――以下略。

 ・その3
 最終章、清盛に真実を確かめに行きます。しかし、彼女らの侵入を知った清盛の警戒をかいくぐっていく内に、朔は元気をなくしていきます。やはり確かめてしまうのが怖いと言う朔。ここで、「突然、どうしちゃったの?」を選ぶと、景時が間に入って「朔、慌てなくていいから、思ってること全部口にして」と朔に優しく語りかけます。こういう、随所に表れる景時の朔への気遣いが好きだなー。
 その後、「もう少し気楽に」を選択すると、朔はますます元気をなくし、清盛のもとへ囮になって飛び込もう、なんて気力は当然湧いてきません。
 結局、いつまでも姿を現さない神子たちを待ちくたびれた清盛は、雷を呼び、辺り一面を焼き尽くします。望美たちはなす術もなく焼かれてしまうのであった―――完…かと思ったら、章選択画面に飛びました。一瞬のことだったのに、逆鱗使って逃れたわけか。すばやいね、望美ちゃん。

 ・おまけ
 朔のアナザーエンドはこれで終わりですが、ついでに黒龍に敗北するエンディングも見てみました。
 呪縛から逃れきれない黒龍との戦い。朔と仲間は黒龍を本来の存在に戻すため、立ち向かいます。しかし、力及ばず黒龍に破れ、清盛の哄笑が響く中、朔は愛する黒龍の顎にかかって死ぬのだった。―――章選択画面へ。

*ヒノエ* ――勇気を出してごめんなさい――
 ヒノエのアナザーエンドはふたつです。ヒノエ五章でひとつ、終章でひとつ。

 ・その1
 生田・一の谷の戦い。生田には知盛、一の谷には還内府。どちらも強敵です。これに勝つには、陸と海から攻撃するしかない。というわけで熊野水軍出撃です。しかし、熊野水軍をヒノエが率いてくるまでに半月必要との事。望美たちは生田近くの海岸に陣を張って、ヒノエを待つことにします。
 しかし、半月たってもヒノエは現れず、毎日の怨霊の襲撃に源氏の陣は疲弊しきっている。ここは攻めたほうがいいという話の流れになります。ここで「やはり打ってでるしかない」を選ぶと、アナザーエンドです。
 生田の森に攻め込んだものの、源氏は平家の前に次々と倒れていきます。気がつけば、望美はたった一人に。「どうして、私はヒノエくんを信じて待つことができなかったんだろう……」―――章選択画面へ
 その後、戻ってきたヒノエはさぞがっかりしたろうなあ。すぐさま熊野に引き返していったでしょう。

 ・その2
 ついに清盛を倒し、熊平合戦(笑)も終わりです。しかし、ヒノエと清盛を倒しにいく時って、口上がすごく気持ちいいです。立場はすっかり水軍の姐さんというか。味方を鼓舞する歌を歌い、「オレが清盛をシメるとこ、しっかり拝んで、女への自慢話にしな!」「龍神の加護は我らにあり! 味方の勝利間違いなし!」 …ああ、爽快感。ヒノエのルートって、ほんと悲壮感がないわ。
 さ、望美は元の世界へ戻ることが出来ます。「返さない」というヒノエに、「ごめん、自分の世界に帰るよ」を選択。
 ヒノエは悲しそうな顔をするものの、「本気の恋ってのも結構いいモンだったぜ」と主人公を送り出します。「オレはこれからも適当に楽しくやっていくよ」と言いつつ、本気の恋はこの一度だけ。これからは、たくさんの女の子たちにお前の面影を探していくよ。―――完。

 今までもたくさんの女の子たちと遊んできたし、これからもそうするよと宣言してるところが、ちっと腹立つな(^^;。
 この後、もっかいやり直してハッピーエンドも見ました。「オレの姫君に万歳三唱!」が聞きたくって。あー、いいなあ、このノリ。それに、遙かでちゃんと結婚したのってヒノエが初めてだよね。あ、景時もそうなのかしら。

*将臣* ――夢逢瀬――
 将臣のアナザーエンドはひとつみたいですね。二回目の将臣六章でひとつ。

 ・その1
 屋島での戦いが終わった後、海岸を歩いていた望美は将臣に出会います。互いに互いの立場を捨てられず、戦う覚悟を決めたけれど、やはり愛しいと思う気持ちは止められない。あの夢で会ったときには、こんな事になるとは思わなかったのに。
 「あの頃の夢は良かったな。戻りたい、何もかも忘れて……」
 「いいぜ。それでお前といられるのなら……」
 白龍の神子の力と星の一族の力で、ふたりは戦いの最中から、夢の世界へと逃げ出します。二人の他には誰もいない、閉ざされた優しく冷たい嘘の世界へ。そこでは、誰も二人を傷つけない。傷つくことだらけで、二人が側にいることを許さない外の世界は忘れて、いつまでも二人、ここで―――完。
 ……切なっ。

*弁慶* ――勇気を出してごめんなさい2――
 弁慶のアナザーエンドはひとつです。最後の最後で振り飛ばして、現代へ帰るパターンです(笑)。

 ・その1
 清盛を計略にかけて封印し、黒龍の逆鱗も龍脈へ返しました。その頃には、望美をかけがえない相手と思うようになった弁慶は、望美に自分の側にいてほしいと願います。
 「どんなことをしてでも、君を離したくない。君が元の世界へ帰るために、どれだけ頑張ってきたかは知っているけれど」
 いやー、帰るために頑張ったことなんて一度もないですけどね(笑)。目当ての人と一緒に帰るためになら頑張りましたが。でも、ごめんなさい。私、元の世界に帰りたいんですっ。
 「気に病むことはないですよ。……でも、考えてしまう。君を、僕の手元へ閉じ込める術がないかと……。早く、帰ってくれますか。僕が本気で君を閉じ込めたいと―――新たな罪を犯す決意をする前に」

 きゃーvv。弁慶、最高。どんなことをしてでも離したくない、とか言っておいて、あっさりサヨナラを言われたら、どう突っ込んでやろうかと考えてたんですが(笑)。これだけ言ってくれれば満足v。
 そういえば、弁慶の罪の内容を知ったときに、「たった一人で苦しんでいたんですね」を選ぶと、弁慶の照れ顔が出てきたんですよ。思わずビビりました(^^;。ひえー、弁慶も照れ顔あるんだ、初めて見たよ。ドキドキ。

*景時* ――恐れるのは、この手を離してしまうことだけ――
 景時のアナザーエンドもひとつです。景時八章です。

 ・その1
 戦の終着を恐れる景時のため、戦はなかなか進まなかった。そんなある夜、景時が望美に話しかけてきます。以前、頼朝から受け取った書状が暗殺を命じるものであること、今までずっと頼朝のもとで暗殺者として動いてきたことを告白します。そして、こんなことはもうしたくない、源氏も平家も忘れて、俺と一緒に逃げてほしいと望美にすがります。
 ここで一緒に逃げようを選択すると、二人で源氏の陣を抜け出して、逃亡生活に入ります。
 「いいよ、一緒に逃げよう。今までたくさん苦しんだんだから、もう楽になっていいんだよ。私だけは、何があっても景時さんの味方だから」
 そして、半年後。逃亡生活を続ける二人の耳に、源氏が平家に勝ったという噂が入ってきます。
 源氏の天下となったこの国に安住の地はないかもしれない。でも、穏やかに暮らせる地を求めて、二人はまだ源氏の手の及ばない奥州へ向かいます。季節はもうすぐ冬。冬の旅に対する不安もあるけれど、逃げ続けるしかない。それが二人の選択だから。―――完。

 このED、好きです。バッドEDなんですがね。…と思っていたら、同じこと思ってる方、他にも結構いるみたいです。やっぱり、なんかいいなあと思わせるものがあるんでしょうね。うん、一緒に逃げてもいいよ。それはそれで不幸とは限らないって。

*白龍* ――神子の願い――
 白龍のアナザーエンドは共通六章での神子選定の儀と、最終章振り飛ばしです。

 ・その1
 白龍が四神を完全に従え、力は増したものの、その力の流れをうまく操ることができず、望美が影響を受けて、封印ができなくなります。そこに目ざとい頼朝&政子がやってきて、「封印ができないならもう神子じゃない。政子を新しい神子に選定しろ」と無理難題をふっかけてきます。
 そして、やってきた神子選定の儀。「代わってくれるなら、それもいいかも」を選ぶとアナザーエンドです。いいよいいよ、もう苦労しなくてすむんだし、やりたい人に代わってもらおっと。
 その願いが届いてしまったのか、白龍は政子を新しい神子に選びます。悲しむ朔。でも、ふさわしい人がいるなら、その人が神子になるのがいいんだよ。そこへ白龍がやってきます。
 「この世界に連れてきてごめんなさい。今までありがとう」
 そして、現代へ帰される望美。手元に残っていた逆鱗も光を失ってしまいます。何かが足りない……。私はもう神子ではないんだ。―――完。

 ……でも、神子でなくなって逆鱗も使えなくなったなら、このEDを迎えたら、もう時空跳躍してやり直すことができなくなりそうなものですが。セーブして、そこから次のプレイを始めたら、時空跳躍できたぞ。まあ、そういう取り返しのつかないシステムにはさすがにしないか。

 ・その2
 白龍が龍の姿に戻ったあと、望美の願いを尋ねてきます。神様である白龍とは結ばれない運命。望美は元の世界へ帰る事を望みます。
 白龍は神子の願いを叶え、望美を現代へ帰します。私に人の感情をもたらしたのは、あなたが最初で最後だ。ありがとう―――完。
 これも、望美ちゃん、逆鱗を白龍に返してたけど、何故かまだ持ってるんだよねえ(^^;。


 というわけで、アナザーエンドを探す旅は終わりです。あ、九郎にはアナザーないみたいですね。見つけられなかっただけかもしれませんが。リズ先生と譲は、そこへ至るまでの過程がすごく長いので諦めました(^^;。

 

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