06 額
(デートの帰り道) 「先輩、送っていただいてありがとうございました」 「お礼なんていいよ。今日は楽しかったよ」 「私もです。あの、それじゃ…」 「……あっ、あのさ、笙子ちゃん」 「はい、何ですか?」 「お別れのキス――とかしてもいいかな?」 「え…」 (えええええっ!!??) 「あ、あのっ///」 「やっぱりダメかな?」 「あの、そのっ、あのっ…」 「嫌ならいいんだけど。このままお別れって、すごく寂しいなって思って。その…、おでことかでもいいんだけど、ダメ?」 「そ、その…っ」 「ダメだよね。ごめんっ、今のなし。変なこと言ってごめんね」 「いえ、あの…、おでこなら、いい…です」 「え、ほんとっ?」 「は、はい…」 「ありがとう。――好きだよ」 ちゅっ。 |
さわやか学生恋愛物語(笑)