京を支配する法(対談)

み:こんにちは、翠です。

は:こんにちは、早川です。さて、挨拶が済んだところで、さっそく本題に入りましょかね。

み:はい。遙かも2が出るっていうんで楽しみなんですが…、やっぱりラスボスはアクラムなんでしょうか。だったら、楽しみも半減だな。

は:ほんとだよね。悪役が光らないと、主人公も光らないよ。

み:そうそう。あんなの相手に必死になってる八葉見てると、なんか八葉まで馬鹿に思えてくるもん。特にドラマCD。

は:大体さ、京を支配するって、あれでどうやって支配するんだ。

み:じゃ、アクラムには京支配なんて無理っていうのを検証していこう。

は:その一。人材の活用法がなってないよ。いつ首を切られるかって状態で仕えたい人がどこにいる。

:四人しかいない(笑)。しかも、一人は脅迫だし、一人は術だし。で、その四人しかいない部下を、どんどこ捨てていくし。「代わりはいくらでもいる」って言ってるが、代わりの人なんか見た事ないぞ。

は:一人で国が治められるとでも思ってるのかね?

み:思ってるんだろね(笑)自分は万能だって思ってるから。きっと、下町の側溝作りも御自らおやりになるんじゃないの?

は:いやー、毒吐いてるね(笑)。

み:うん。だって、ホント腹が立っちゃうんだよね。ちょっと力があるってだけなのに、自分が他より優れてると思ってるんだもん。彼は自分の失敗も他人の成功も認められないしさ。帝王学を学んで出直して来い。

は:んじゃ、その二。奴は兵法が分かってないよね。

み:うんうん。「八葉萌芽の巻」で、セフルにやった怨霊が土蜘蛛だよ? あんな最弱なもん与えて。「敵を侮る戦は負け戦なり」って言うじゃん。

は:「敵を知り己を知れば、百戦危うからず」とも言うよね。奴は敵も自分も分かってない。

み:そうなんだよ〜。大体「八葉と遊んでやろう」って、そんなヒマないだろう。革命を起こしてから、王朝を安定させる為には、長い時間がかかるんだから。八葉なんぞにかかずり合ってるヒマはないんだよ。多分、帝や貴族を倒したら、そこで目的が達成されるとでも思ってるんだろうな。

は:シャア様とか、せめてグエン=ラインフォード様の爪の垢でも飲ませてやりたい。

み:ガンダムネタはやめい(笑)。

は:では、その三。奴は、未来の展望がない。京を破壊して、その後どうするんだ。

み:どうするんだろう。

は:クーデターって言うのは、民衆の基盤が必要なんだよね。奴のやり方じゃ敵作って終わりじゃん。
 大体、そもそもシリンちゃんやセフルは、アクラムのどこに、あんなに心酔してるんだ?

み:よほど周りにロクな人間がいなかったんだね。裸同然で暮らしてた人なら、つぎはぎだらけの服でもありがたがるって事じゃない?

は:うん。三輪車しか知らない人が、蒸気機関車を見たようなもんだね。

み:うんうん。鷹通、頼むから、シリンちゃんに世の中にはもっといい男もいるんだって事を教えてあげてと思うよ。

は:セフルにも、まともな教育を受けさせてあげたい。

み:さ、そろそろ、まとめ行くか。

は:では、結論。アクラムには悪の美学がない。

み:そだね。奴は死ぬ時、きっと後悔するんじゃないかと思うんだよね。悪を極めるなら、例え志半ばに倒れても「我が人生に一片の悔いなし!」と言える漢(おとこ)でなきゃ!

は:遙か2では、「いっその事、1で黒龍に食われてれば良かったのに」とか思いたくなるようなキャラにしないでほしいね。

み:まったくだ。で、一応フォローしとくと、この対談で何が言いたかったかと言うと、悪役が光れば主役も光るし、お互いに高めあって、きっともっといいゲームになるんだから、何とかしてくださいコーエーさんってとこで。

は:うんうん。決して、個人攻撃して喜んでるわけじゃありません。

み:ではでは。

は:ではでは。強く生きろよ、アクラム。


                    〈終〉


             都内某所にて収録(笑)

 

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