ララ五月号のキャラクターブックで、遙か2の情報がちらっと出ましたね。舞台は遙か1の百年後だとか。まあ、各八葉に関するコメントは置いといて。私の愛する藤姫と蘭ちゃんはどこへいった!?
でも、まあ希望は捨てずに、たくましく妄想してみたいと思います(笑)。★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
天真はなんていうか、武人。弓使い。で、藤姫ちゃんは、領主の娘って事で。
で、ある日。天真は獲物をしとめようと山の中を歩いていた。狩りは、彼の日課だ。
天真の弓の腕は、自他ともに認める優秀なものだったが、何故か今日は獲物になかなか行き当たらなかった。狭量なわけではないが、あまり気の長くない彼が、だんだんと苛立って来た時、不意に少し離れた茂みが揺れた。
来たか!?
茂みは少しがさがさと動いた後、ぴたりと止まった。しかし、次の瞬間大きめの影が、茂みから飛び出してきた。
この大きさ…、鹿か?
天真は弓を引き絞り、獲物の向かっている方向の少し先に、矢を放った。
「きゃあっ」
だが、獲物の鳴き声を予想していた天真の耳に届いたのは、可愛らしい少女の叫び声だった。
「えっ!?」
慌てて、矢を射掛けた地点に駆け寄っていく。
「あ……」
そこにいたのは、まだ年端も行かない少女だった。柳色の着物からほっそりとした足が伸びており、その先から赤い血が流れ出ていた。
「お、おい、大丈夫か!?」
天真は顔色を変えて、少女に駆け寄った。まさか人がいるとは、という驚きと、自分が人を傷つけたという驚愕が、彼の表情を強張らせる。
「あ…、あなた、は……?」
少女は、痛みに顔を歪ませながらも、駆け寄ってきた天真に気付いて尋ねた。
「俺は、この近くに住んでる者だ。それより怪我、見せてみろ」
「え? あ、ああ、ありがとうございます。突然、足首に痛みが走って……」
「礼は要らない。俺が射った矢が当たったんだ。……良かった、かすっただけだな。ちょっと、止血するから、足をこっちに向けて」
言いながら、天真は袂から布を取り出して、それを彼女の足に巻きつけた。天真が少女の足に触れた瞬間、彼女の頬がぽっと染まったのだが、彼は気付かなかった。
「とりあえず、これでいい。本当に悪かったな。けど、なんで茂みの中なんかにいたんだ?」
この辺りは、人通りがほとんどない。少女なんて尚更。とは言え、天真が目標の確認を怠った事は否めないのだが。
だが、少女は申し訳なさそうにうつむいた。
「すみませぬ。あの…、すずめの子が茂みの影にいましたので…、それで……」
「すずめの子を見ていたのか? …でも、お前が来たのに気付かないなんて…、そんなに、俺……」
「あ、違いますの。…その、見ているうちに、草の上に横たわっているのが気持ちよくなりまして…、その……」
「寝てたのか?」
天真が呆れたように言うと、少女は赤くなって頷いた。
「はい……」
「俺、結構、前からこの辺にいたのにな。そんなにぐっすり寝てたのか。お前…、身なりからして、良さそうなところの子みたいだけど、割とおてんばなんだな」
少女は、ますます赤くなってしまった。
「お見苦しいところを見せてしまいまして……。気が付いて、日がだいぶん傾いてしまっているのに驚いて、起き上がりましたら……」
「俺の矢が飛んできたってわけか」
天真は肩をすくめながら、少女の言葉の先を続けた。
「…でも、悪いのは俺のほうだな。悪かった。それで、お前供の者とかいないのか?」
「はい。一人で出てきましたの。けれど、そろそろ戻らなくては」
「そうか。それじゃ、家まで送っていくよ」
言って、天真は少女をひょいっと抱き上げた。
「きゃあっ」
少女が慌てたように、小さく叫ぶ。
「あ、あの、降ろしてくださいませっ」
「その怪我じゃ、歩くの辛いだろ? 俺のせいだし、遠慮するな。お前の家の人にも謝らないといけないしな」
「い、いえ、あの……」
少女はしどろもどろになって、うつむく。
遠慮ではない。少女は、男性とこんなに間近で話したことがないのだ。
ちらりと、少女は視線を上げた。男性の、精悍な顔が息遣いが聞こえるほど近くにある。自分の倍くらいある腕が、自分の体をしっかりと支えている。こんなことは初めてで、少女は恥ずかしさに身を震わせていた。
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…とかね。単に、天真に藤姫をお姫様抱っこさせたかっただけだな(^^;。
いやー、私的に、天真が弓を持ってたのが印象的で。「弓かー。それをうっかり射ったら、通りがかりの姫に当たったりしてさー、そんでもって、それを天真がー」とか、妄想してったら、こうなりました、ははは。
とにかくまあ、藤姫と蘭ちゃん出してくださいませ、コーエー様。
忍者のイノリくんと、敵方の忍びの蘭ちゃんとの恋とかいうのもいいなあ。「抜け忍は死にあたる罪。でも、オレはあいつを……」とか言ったりしてv。しかし、なんだか新しくなった八葉って、お子様キャラがいなくなってたような……。一人くらいは13歳以下の子が欲しいぞ、わたしは。
では、待つ、続報!